アカデミー賞候補映画「バベル」から耳の聞こえない人たちを仲間ハズレにしないでください!
バベルの日本語音声にも字幕を!!
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★署名数 最終集計結果★
聞こえない人:4824人
聞こえる人:37369人
聞こえ不明:196人

合計:42389人
3月29日21時
3月15日、配給元ギャガにお届けしたあとも、送られ続けてきたみなさんの熱い思いのこもった署名、本当にありがとうございました。
2007年3月29日を持ちまして、全ての集計を終了させていただきます。

皆さんおひとりおひとりの思いこそが、今回、多くの人々の胸に波紋のように届き、また、ギャガの方々の字幕付け方針転換を支えたものと確信いたします。みなさんにも、ギャガのみなさんにも、厚く御礼申し上げます。
短い期間に、これだけたくさんの方が、思いを一つに寄せて下さったこと、忘れられない出来事となりました。
これをいしづえに、わたしたちも、また一つ階段をのぼろうと思います。

聞こえない人にとって、字幕がいかに大切か。聞こえない人が聞こえる家族や友人と共にすごすために。聞こえない子供たちの教育のために。どうぞ、今後とも、一緒にお考えいただければ幸いです。
たくさんの署名、本当にありがとうございました。
2007年3月29日(木)


ありがとう!!
「バベル」日本語音声、全フィルムに字幕!!


みなさん、ここまで、色々バベルの字幕について考えていただき、本当にありがとうございました。
2007年3月22日付でギャガより、「全てのフィルムの日本語音声部分に字幕をつける」との旨、連絡がありました。

わたしたち耳の聞こえない者にとって、これまでの洋画は「字幕があり内容がわかる」という以上にすばらしいところがありました。劇場に行って、となりの聞こえる友人や家族に「今、どんなせりふを言ったの?」と尋ねる必要もなく、堂々と席を並べ対等に楽しむことのできる数少ない娯楽だったのです。聞こえない人向け字幕特別版がやってくるのを待つこともなく、自分の街の地元の映画館に好きなとき、好きな人と見に行けるものでした。

わたしたちは、「バベル」に日本語のセリフがあり、そこに字幕がないと知ったとき、とても驚き悲しく思いました。

今回、その「バベル」の日本語音声に字幕がつくということは、娯楽的側面もさることながら、何より聞こえないわたしたちにとって「これまでの誇りを取り戻せた」重大な出来事であったと感じます。
ギャガとその関係者のみなさんの努力とご苦労に心より感謝いたします。

これまで、耳の聞こえない人は、ブラックレインもラストサムライも(そしてたぶんバベルと同時にアカデミー賞で話題となった硫黄島も)、洋画であるにもかかわらず、DVDになってさえ日本語セリフ部分に字幕がなく、せっかく日本人が世界を舞台に活躍したのに、中身を知ることはできませんでした。(字幕がつかない限り、これからも知ることはないでしょう。)
さらに、邦画やアニメのほとんども、いまだ、楽しむことのできるチャンスが少ないのは、今や多くの方の知るところです。
まさに今、春休みのアニメ祭りも、耳の聞こえない子供たちには無縁のものとなっています。

これまで、ストレートにろう者や手話を取り上げた作品以外で、全フィルム日本語のセリフを字幕でカバーした映画はないと思います。
「バベル」は、一般映画の中で、全てのフィルムの日本語音声部分に字幕をつけた、日本初の映画となるのだと思います。
聞こえない人たちなど、字幕がつけばより便利に映画を楽しめる立場の人には、今までにない朗報です!!
2007年1月末から3月22日まで、この問題に、共に添うてくださった多くの方々に心よりお礼申し上げます。

また、わたしたちは、これから、映画のDVD字幕法制化に向けて、新たなる一歩を踏み出してみようと思います。
DVDなら、字幕トラックを別に設けて選択してみることができますから、聞こえない人むけの字幕が入ったからといって、一般の方のお邪魔になりませんよね。

聞こえない家族が家にいると、テレビを見ていても、ひとりだけ一緒に笑えない。
聞こえない人だけ、部屋の片隅で別の世界にいる。
それは、聞こえないわたしたちにとってさびしいことでしたが、聞こえる家族にも一点の心の曇りを抱かせてきました。
全ての映画のDVDに字幕がついたなら・・・・
映画館で共に見られなかった映画が、わが家のテレビで見られます。
聞こえない人にとって、劇場では見られなかった映画も、字幕付きDVDがあれば、誰かに通訳を頼んだりすることもなく、堂々とひとりで見ることができます。

これをかなえることが、本当は、わたしたちの「バベル」よりずっと前からの願いでした。
わたしたちの願いを、法制化、または、多くの映画会社・DVDの会社と共に、考えていくことはできないでしょうか?

バベルをきっかけに、多くの方々に、こうした問題を知っていただき、共に考えていっていただければ幸いです。
今後とも、何とぞよろしくお願い申し上げます。

そして、改めて、全国の方にお礼申し上げます。
「バベル」字幕について、共に考えていただき、本当にありがとうございました。
ゴールデンウイークには、日本語のセリフにも字幕のついた「バベル」をみんなで見に行こう!!

2007年3月22日

呼びかけ人 代表 (1)河内 健治(ろう者/東京都調布市)
(2)岡本 かおり(ろう者/大阪府大阪市)

私たちは、耳が聞こえません。
みなさんに、お願いがあり、HPを立ち上げさせていただきました。

実は、今回、アカデミー賞候補として注目されているハリウッド映画について、一緒に考えていただきたいのです。
私たちの中には、このところ開かれている「バベル」の試写会に実際に行った人もいます。
このとき、私たちは、残念なことに気づきました。
それは、この映画では、日本シーンが数多く登場しており、そこで話される「日本語音声に字幕がない」ということです。
日本で公開する映画なのですから、一般の方にとっては、あたりまえのことなのかもしれません。でも、聞こえない私たちにとっては、大変理解しづらい映画となってしまっていることがわかったのです。

私たち聞こえない人の中には、洋画の大好きな人がたくさんいます。ごく当たり前のように字幕があり、そして、聞こえる友人たちとも、何の遠慮もなく一緒に出かけ、対等に楽しめる数少ない娯楽だからです。
(一方、邦画やアニメには字幕のあるものが少なく(またはあっても、単館・短期間で上映館が移動していまうので)なかなか見るチャンスがありません。)

バベルでは、女優の菊地凛子さんが“ろう者役“を演じアカデミー賞候補にもなっています。また、その他、本当に耳の聞こえない若者たちが、友人役やエキストラとして画面にたくさん登場しています。私たちにとって身近な手話シーンもたくさんあります。
「バベル」は、私たち聞こえない者にとって、これまでの中でも最も見たい洋画の一つです。しかし、この映画には、いまのところ、英語・モロッコの言葉・メキシコの言葉、そして手話にまで字幕がついているのに、日本語の音声部分にだけ字幕がありません。ですから、聞こえない人たちには、ストーリーが理解できません。

この問題について、ぜひ、皆さん、一緒に考えてください。

今回、私たちは、もちろんギャガや映画業界を敵視するような意図で、このHPを開設したわけではありません。
今回日本語に字幕のない状態で試写会が始まったことも、悪意があってのことではないことも、理解しています。
また、全てのフィルムに安易に字幕をつけることは、一般の聞こえる人の邪魔になるかもしれないこともよくわかっています。

ただ、今、私たちは、この日本で最も注目すべき「バベル」という映画から、遠い存在になっていることも事実です。
ぜひ、わたしたちに、聞こえる友人たちと一緒に「バベル」を見に行くチャンスを、与えてほしいと思います。

このことについて、(2007年)2月21日夜、『バベル』関係者の方から連絡が入り「ギャガ内部スタッフも、何とか少しでも解決策を練るため全力を尽くしています。字幕つき上映の本数等詳細はまだ決定できませんが、出来るだけ良い形で字幕をつけられるよう、努力しています。」と、お話がありました。
これを受け、わたしたちも、ギャガを信じ、より多くの字幕つき上映がなされるものと心から期待しています。

そして、わたしたちは、本日新たに、皆さんに呼びかけます。
『バベル』日本語音声にも字幕を!!

この問題は、配給元や、聞こえない人だけの努力では、解決することはできません。
多くの一般の聞こえる人にも、『字幕がついても邪魔じゃないよ!』『一緒に映画を観よう』と言っていただくことこそが大切なのです。
どうか、わたしたちの願いを、あなたも一緒に考えてください。

もし可能なら、ゴールデンウィークには、日本語音声部分にも字幕のついた「バベル」が、全国にできるだけ多く配給されるよう、わたしたちは祈ります。
DVD版では、ぜひとも、全編字幕付の作品を見られるよう、準備が進められると信じています。
全国のみなさん、よろしくお願いします。

2007年2月22日

全国の皆さんへ 協力要請

配給元(株)ギャガ・コミュニケーションズ様
ゴールデンウィークには、できるだけ多く、日本語音声にも字幕のついたものが出回り、聞こえない人が自分の街の地元の映画館で、友人や家族と一緒に「バベル」が見られるよう手配をお願いします。

技術要請
携帯電話かインターネットなどを利用し、映画上映時間に合わせて、聞こえない人が字幕をみられる・・・・といった、安価で早急に可能な技術・システムをお持ちの企業・サイトなどは、至急ギャガまで申し入れていただきたい。ぜひ、これをゴールデンウィーク「バベル」公開に間に合わすことはできないでしょうか?

DVD「バベル」に全編字幕を!!
DVD発売の際には、ぜひ音声日本語も含め、全編に字幕をつけていただけますよう、関係者の皆様に、お願い申し上げます。
★私たちはこの問題について、とても大切で多くの人の力を借りなければ解決できないと思っています。
このページを見た方は、一刻も早く出来るだけ多くの友人知人にこのページのアドレスを伝え見てもらえるよう輪を広げてください。


このページのアドレス http://kiirogumi.net/babel/
友人知人にこのページをメールで知らせる


あなたが頼りですよろしくお願いします。

「バベル」の日本語音声に字幕をつけてほしいと投票を行っているサイトがあります。あなたも、お手元のパソコンから一票を投じてください。のちに、この数字は、しかるべき機関に届けられます。

web−Shake 字幕をつけ隊!!
(※PCでアクセスしてください)
http://web-shake.jp/01/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=43
わたしたちは、この問題について、一緒にHPに名前を連ねてくださる呼びかけ人協力者・団体を募集します。
ご協力くださる方は、至急ご連絡ください。ぜひ、この問題を一緒に考えていきましょう。
ご連絡はこちら

宣言
私たちは、この問題について、共に皆さんに呼びかけます。
呼びかけ人一覧

以上